明日はいよいよ本試験です。今夜は、これだけ読んで休んでください。
本試験では毎年のように、それまでの課題になかった条件や設問が入ります(サプライズ)。サプライズは、どんな要求が出ても、臨機応変に、しかも計画の意図から大きく外れずに応えられるか、という一級建築士としての資質を問うているのだと推測しています。それに応えるのは、建築に関する基礎知識と、これまでの試験勉強を通じて身につけてきた判断力、つまりあなたの「本番力」です。
本番の3つの約束
① 課題文がすべて。ほかの資料と違うことが書いてあれば、課題文に従う。
② 見慣れない条件ほど、書いてあるとおりに素直に。対応の手がかり(数値・図・言葉)は、必ず課題文の中にある。
③ 要求室を漏れなく、条件どおりに入れることが最優先。一つの条件に時間をかけすぎない。
見慣れない条件が出たときの手順
- 最後まで読んで、印をつける:見慣れない条件に印をつけ、数値や指定を余白に書き出す。
- 骨格を先に決める:要求室が全部入るゾーニングと階の構成を、いつもどおりに決める。
- 書いてあるとおりの素直な1案で決める:迷ったら、課題文に書いてある言葉を優先する。自分の想像で条件を足さない。
- 決めたら戻らない:迷う時間の上限を、模試や練習のときから決めておく。ただし、要求室の漏れや法規の違反に気づいたら、すぐ直す。
優先する順番
時間が足りなくなったときに、何を守るかの順番です。
| 順番 | 守ること |
|---|---|
| 1 | 要求図書をすべて描き、「図示又は記入する」と指定された事項を落とさない |
| 2 | 記述を空欄にしない(短くても、課題文の言葉を使って書く) |
| 3 | 細部の作り込み |
本番では、新しいことをしない
- エスキスも作図も見直しも、模試や練習でやってきた自分の型どおりに進めます。
- 本番で、やったことのない描き方や確かめ方を始めないでください。最後の見直しで、大きな描き直しも始めません。
- ただし、見慣れない条件には、持っている知識で答えます。あてずっぽうで描かず、これまで学んできた知識と課題文の言葉を手がかりにします。
本番の心の持ち方
- サプライズの答えがわからなければ、すぐに出さない:わかるものはすぐに決めて進めます。わからないときは、まず印をつけ、わかっていることを整理して、ほかの作業を進めます。人の頭は不思議なもので、ほかのことをしている間も、どこかでそのサプライズについて考え続けています。しばらくして戻ると、答えが見えていることがよくあります。
- 驚いているのは自分だけではない:サプライズは全員に同じ条件です。
- 手が止まったら、課題文に戻る:迷ったときの手がかりは、課題文の中にあります。
- 一つのミスで全部が終わるわけではない:気づいたら直して、引きずらずに次へ進みます。
最後に
ここまで積み重ねてきた試験勉強が、そのままあなたの本番力です。当日は特別なことをせず、いつもどおりに描き切ってください。
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